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2019年12月27日

女子・石川、男子・大阪が頂点に立つ 第28回JOCカップ

12月23日に埼玉で幕を開けた第28回JOCジュニアオリンピックカップは、大会最終日となる26日に男女決勝戦が行なわれました。
女子は優勝候補の石川と地元の埼玉が激突。持ち前の堅守で相手を封じた石川が初優勝を飾りました。
男子は試合開始から主導権を握った大阪が、攻守ともに福井を圧倒し、24年ぶりに頂点に立ちました。

男女の決勝戦の結果は以下のとおりです。

【女子決勝】
石川 30(19−5、11−11)16 埼玉
※ 石川は初優勝

【男子決勝】
大阪 26(13−9、13−9)18 福井
※大阪は24年ぶり2回目の優勝

女子は3月の春中、8月の全中を連覇した芦城中のメンバーが軸となる石川が、攻守に質の高いプレーを見せて勝ち上がり、決勝戦でも地力の差を見せつけました。3:3のような高い位置で相手にプレッシャーをかけてミスを誘うDFでボールを奪い、速攻で次々にゴールネットを揺らします。中川の先制点から一気に10連取。これで主導権を完全に握り、試合を優位に運びます。前半だけで14点差をつけた石川は、後半、メンバーを入れ替えながら戦い、そのままペースを渡さず試合終了。初めてJOCカップの頂点に立ちました。

13分にやっと1点目を決めた埼玉は、左腕・小山、ポスト髙橋らで反撃するも、立ち上がりのビハインドが重くのしかかり、地元優勝ならず。終始劣勢の状況を強いられましたが、守護神・田中の好守や後半12分からの3連続得点などで見せ場を作り、集まった大勢の応援団を沸かせました。

高い位置でコンタクトするDFがよく機能した石川(写真は中川)
スペースを突く能力に長けた埼玉のポスト髙橋

男子は、 接戦となった愛知との準決勝を制して勢いに乗る大阪と、息の合ったコンビプレーやアグレッシブなDFを武器に決勝まで駆け上がった福井が激突しました。試合は和田の2連取、高橋の速攻で好スタートを切った大阪が先行し、11分には6-2と4点のリードを奪います。対する福井は、相手の堅いDFに苦しみながらも、河原や長谷川らで粘り、9-14と4点差のまま前半を折り返しました。

しかし、後半に再び流れを掴んだのは大阪でした。OFではキャプテン竹下を軸に相手の守備を多彩に切り崩し、DFではGK大砂のファインセーブなどで相手のチャンスを封じました。 4分の高橋のサイドシュートから一気に8連取で16分には24-13と大きくリードを奪い、勝利を近づけました。

得点を決められるたびに重い空気が流れていた福井でしたが、試合終盤には山田、鍋島、青柳の3連取で意地を見せました。それでも開いた点差はあまりに大きく、最後は26-18と快勝で大阪が24年ぶり2回目 の栄冠をつかみました。

後半に流れをつかむ好セーブを披露した大阪のGK大砂
後半に流れをつかむ好セーブを披露した大阪のGK大砂
福井は後半に攻めあぐねる時間帯が続いた(写真は山田)
福井は後半に攻めあぐねる時間帯が続いたことが響いた(写真は山田)

閉会式では個人表彰が発表されました。
オリンピック有望選手には男子からは190cmの長身ヒッター藤川(香川)、女子からはチームを優勝に導いた立役者となった左腕エース・紺谷(石川)が選ばれました。

そのほかの個人表彰は以下のとおりです。

【個人表彰】

<男子>
・オリンピック有望選手
藤川淳(香川・龍雲中)
・大会最優秀選手
竹下颯斗(大阪・大体大浪商中)
・有望選手
鎌倉悠真(岩手・花巻中)
三枝真都(千葉・若松中)
青木詩絵文(神奈川・中川西中)
林田崇希(三重・朝明中)
小野田匡陽(愛知・扇台中)
長谷川惣唯(福井・明倫中)
武田琉星(香川・香川一中)

<女子>
・オリンピック有望選手
紺谷利紗(石川・芦城中)
・大会最優秀選手
奥村由紗(石川・芦城中)
・有望選手
南條沙莉(福島・石川中)
小山歩夢(埼玉・神根中)
島戸那渚(愛知・扇台中)
山口杜子(愛知・滝ノ水中)
横尾藍乃(佐賀・神埼中)
桑山日和(宮崎・大宮中)
名嘉陽菜(沖縄・美東中)

オリンピック有望選手に選ばれた2選手。左から石川女子・紺谷、香川男子・藤川

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カテゴリー: 中学校
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