2015年3月23日
東京・駒沢体育館で22日、第39回日本ハンドボールリーグの優勝を決めるANA CUPプレーオフ決勝が行なわれました。
決勝の舞台に立ったのはレギュラーシーズン16戦16勝の大崎電気と、3連覇中の王者・大同特殊鋼。今季、3度の対戦はいずれも大崎が勝利していました。
決勝の結果は以下のとおり。
大同特殊鋼 23(10-8, 13-11)19 大崎電気
スローオフ直後、野村のカットインで先制した大同が、前日の準決勝(対トヨタ車体)と同じように序盤で主導権を握り、前半8分5-3とします。
追いかける大崎は選手交代で流れを引き寄せました。14分に宮﨑、石川を投入すると小室、森の連打で7-6と逆転し、さらに20分を過ぎたところで、馬場を投入して6:0DFから5:1DFにシフトチェンジ。直後の大同の攻撃を守り、グッと流れを引き寄せます。しかし、突き放したいところでシュートミスが続きました。21分に馬場、22分に時村と立て続けにノーマークのチャンスを大同GK久保(侑)のセーブに合い得点ならず。
苦しい時間帯をしのいだ大同は、岸川の強い突破、ベテラン武田がスカイ、速攻の形から打点の高いミドルを大崎ゴールに突き刺し、9-7と再逆転します。
ロースコアでリードという思惑どおりの展開で前半を終えた大同は、後半も藤江、山城らがきっちり得点を重ね、守っては千々波、武田が崩れず大崎の追撃を許さず。
大崎は後半9分までに2分間退場3回と焦りをつのらせるばかり。セットDFは守れているものの、パスミスなど自分たちの攻撃がうまくいかないので点差を詰められません。7mTを2本失敗するなど、歯車が噛み合わないまま、無情に鳴り響く終了ブザー。
対照的に、自分たちができることに徹底して、それを100%出した大同がレギュラーシーズン3位から頂点へ駆け上がりました。4年連続18回目の優勝を飾り、これでプレーオフの連勝記録を18にまで伸ばしました。改めて、大同の勝負強さが際立つ試合でした。
試合後、表彰式で個人賞が発表されました。
【個人表彰】
・最高殊勲選手賞
久保侑生(大同特殊鋼)
・最優秀監督賞
末松誠(大同特殊鋼)
・殊勲選手賞
木村昌丈(大崎電気)
2試合続けて要所での好セーブで、チームに流れを引き寄せたGK久保(侑)が、2度目の最高殊勲選手賞を受賞しました。
プレーオフ前には、小学生によるジュニアリーグ決勝戦が行なわれました。
男子は北陸電力ジュニアブルーロケッツが、初めての単独優勝。女子は琉球コラソンジュニアが3年ぶりの女王に。
この4月から始まる小学生の新ルールを採用して3ピリオド制で行なわれたため、男女ともにスピーディーな試合展開となりました。
ジュニアリーグの結果は以下のとおりです。
男子決勝
北陸電力ジュニアブルーロケッツ 18(4-5, 6-3, 8-4)12 湧永レオリック安芸高田
女子決勝
琉球コラソンジュニア 14(8-1, 3-4, 3-4)9 大同フェニックス東海
以上で第39回の日本リーグはすべて終了しました。
今回優勝した大同と、先日の女子プレーオフで優勝した北國銀行は、4月16日から大分県で開催される第12回東アジアハンドボールクラブ選手権へ出場します。
もう1チームは、日本協会が協議してから決まるとのことです。
プレーオフ、ジュニアリーグの詳細は日本リーグ公式ページにて。
http://www.jhl.handball.jp